2023年5月に個展開催の鈴木恵美さん。
1年半前の展示から、さらに新しい展開を広げつつある鈴木さんの心境をインタビュー形式でご覧ください。
(質問1)
2021年の2人展にて、3美神を重ねた作品があり教えて頂いたこと印象に残ってます、手を取り合っていたと思うのですが体温を感じました、同じようにモチーフにご自分の心情や現在の状態を重ねる事はありますか?
作品には自分の関心事や置かれている状況が反映されてくるのが自然だと思います。変わらない部分も、もちろんありますが私の人生と共に作品は常に変化しています。
(質問2)
繰り返すモチーフのフォルムにはヴァリエーションがあり、昨年、今年へと、僅かながら確実に変化されてるように思えます。
人物には特にモデルはなく、敢えてなるべく個性を消していますが最近は性別等も判別できない姿になることもあります。猫は逆に模様や毛色も様々になりそれぞれ個性的になっています。特に理由はないですが描きたいと思う気持ちに素直従い制作しています。
(質問2-2)
繰り返すフォルムにはなんらかの思いを投影してるように思え、ご自身の叶えられないものを、そこに見ることはあるでしょうか❓
叶えられないかはわかりませんが、理想の風景を求めて描いています。
(質問3)
2年前と現在の環境に大きな変化はありましたか❓
特に大きな変化はないですがパンデミックを経て様々な事柄に対する考え方は変わりました。2年前は急に変わった世界へ対応することに必死でしたが今は少し冷静になってきたと思います。
(質問4)
音楽を聞くとしたら、聞くジャンルはどのようなものですか?
人の話している声が落ち着くので制作中はラジオやpodcastをよく聴きます。音楽で好きなジャンルはロックです。
(質問5)
質感についてのこだわりがあれば教えてください。
紙の質感と絵の具を重ね削りとることによりできる表情をバランスをみながら作っていきます。やりすぎにならないよう気をつけています。
(質問6)
ご自身が描かれる人物の先に何をみますか?
人にはそれぞれの想いがあると思いますが私が絵に描くのはそういうものを抱えて祈っていたり苦悩していたりする普遍的な人物の姿です。鑑賞してくださる方々それぞれのストーリーに寄り添い、絵がその方と共に歩んで行く何者かになれたらと願っています。
(質問7)
空、海 、大地、緑、どれに関心がありますか?
大地
(質問8)
10年後、どうなっていたいですか❓
健康で明るく楽しい毎日を送っていたいです。
(質問10)
5月の展示会への展開をお聞かせください。
5月は植物も動物も生き生きとして気持ちのよいシーズンです。瑞々しい緑と暖かな太陽の光、清々しい風…「はなうた」を歌いたくなるような心地の良い展示会にしたいです。
ご多忙の合間を縫って、丁寧に質問に答えてくださった鈴木さん、5月をイメージしてた制作時期は大半は冬のような寒さから春にかけてでしょうか?
寒さから解放されるようなイメージを閉じ込めた作品、インタビュー内にあるような理想の風景が描かれていると思います。
是非会場にてご覧ください。